- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2009/06/19
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こんにちは、お久しぶりです。せひです。
先日、図書館で↑の「ニューシネマパラダイス」を観ました。イタリア映画。映画館上映当時はミニシアターで開始されたそうで、話題が広まったそうです。今では「感動する映画」で見かけます。
私も以前に誰かからすごくイイ映画だよと勧められた記憶があり、ずっと観よう観ようと思い続け、やっと観てきました。
以下、感想です。一部ネタバレを含みますのでご注意ください
映画館しか娯楽施設のない、シチリア島の小さな町で、映画好きな少年トトと映画技師アルバートが出合い、語り合い、触れあう、心暖かいヒューマンドラマです。
ラストで泣ける!と聞いていたので、心待ちにずっと観てたのですが、残念ながら私は泣くことができませんでした。2時間55分の上映時間が、ちょっと長く感じました…。
そして何より悲しいことは、中盤あたりから、主人公にあんまり感情移入できなかったことです。主人公が幼少期の頃はかわいくてまだよかったんです。映写技師アルバートと、まるで本物の親子みたいな交流が見れる。純粋に「映画が好き!」って気持ちが伝わってきて、観ていて楽しかった。
しかし主人公が青年になり、恋したり、破れていつまでも引きずってたりする。映画以外のことに興味を持ち始めるのはいいんですが、思春期だからなのか、ちょっとメランコリックな性格になってしまうのでイライラしてしまいました。
しかしそんなメソメソした主人公にアルバートは背中を押し、田舎を出て都会へいけといいます。【狭い町でだらだらしてないで、お前はまだ若いんだから、こんなところにいるべきじゃない!自分のように狭い町しか知らず、人生を過ごすのは勿体ない!二度と田舎に戻るなよ!】
本当はかわいいから手元に置いておきたいでしょうに、かわいい子には旅をさせよ、ですね。アルバートの本当の父親のような愛情を感じました。そして、主人公はローマへ行き映画監督として活躍し大成功を治めます。
しかし実家からアルバートの訃報を聞き付け、30年後に主人公は久しぶりの帰郷をする…そうすると、町の雰囲気は変わっていて、当時の思いでの映画館もすっかり廃れていて……。
主人公には途中、感情移入できませんでしたが、全体を通しては穏やかな映画でした。一番よいのは、ニューシネマパラダイスそのものです。
町のみんながみんな映画館にひきめき、同じ作品を見て笑い、時に涙する。町のコミュニティなんですね。
自分もニューシネマパラダイスに通ってる観客気分に浸れるシーンがいくつかありますので、そこはすごく良かった。だから、映画館が老朽化によって取り壊されたときは、ちょっと泣きました(ラストでは泣かなかったくせに。)
「町のみんなが映画を観る」のは、日本の昭和時代にあった「駄菓子屋に集まってお菓子を買って、皆でテレビを観る」とそんなに変わらないような気もしました。懐かしさを感じます。
しかしこの映画では、要所要所で「ノスタルジーに浸るな」みたいたことを言ってきます。
"時間は流れるものだから、過去のことを思い立ち止まるな、前進むしかねぇよ"ってことを言いたいのでしょうか。
ただ、やっぱり3時間弱の上映時間は、長い。長すぎる…。淡々と進むペース、眠くなる…。腰も痛くなってきました。
泣けるよ!!と言われたラストでも、ああよかったねぇとは思うも、涙が出なかった自分にちょっとガッカリです。😖⤵
学生の頃はミニシアター系がすごく好きで、よく観、よく涙していたのですが。単純に好みが変わったのか、それとも私の心は干からびてしまったのでしょうか?最近泣いてねえな。ドライアイだから、目薬必須だぜ❗
……とまあ、私はラストで泣けなかったわけですが、全体としては穏やかな映画だと思います。
刺激的なハリウッド映画も好きですが、ミニシアター系のものも、たまにはいいのかなと思います。
別の時にこの映画を観たら、また違った受け止め方ができるかもしれません。またその日が来たら、もう一度観てみます。
長々と失礼~!
いじょ